「バインドセッティングならでは」という毛色が強いトリックのひとつ。引っ張っても戻ってこないことを利用し、ヨーヨーを浮かせ、落下するまでの間にストリングを振ってマウントするというトリックです。
サイド・スローの状態からヨーヨーを胸元くらいまでまっすぐジャンプし、外側から内側に向かって下にストリングを振り、たるんだストリングを人差し指で抑えます。
そこにヨーヨーを落としてマウント。すると、完成形はトラピーズと同じになるので、それをほどいてキャッチします。
2周、3周と回す回数を増やすこともできます。焦るとヨーヨーをジャンプするとき斜めに飛んでしまうので、あくまでまっすぐジャンプさせるようにしましょう。
成功基準
- 1周以上回してからマウント
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
派生
ラセレーションの始まりなだけあって、枝分かれしたものを含んでいけば大量に分岐が存在します。ここではほぼ同じ手順数でトリックが完結する、忠実なラセレーションの基本的なバリエーションを列挙します。
コンボの中にラセレーションの要素を含んでいるものもあります。より多くのトリックを知りたい方は、1A固有タグの『ラセレーション』から検索してみてください。
豆知識
元々は別の形のトリックでしたが、時代の流れに伴ってラセレーション系というジャンルが確立したこともあり、より簡素化したこの形が基本のラセレーションとして広まりました。
オリジナル版はこちら。スーサイド・キャッチの要素も含んでいるため、難度が一気に上がります。
オリジナルを開発したのはスペンサー・ベリー氏とされています。ポール・エスカラー氏やゲイリー・ロンゴリア氏と並ぶトリックイノベイターとして名を馳せた一人で、ラセレーション以外にもランシッド・ミルク、エニグマ、ブレスなど、複雑なコンボトリックをバインド黎明期に数多く輩出しました。