ラセレーションで振り回したストリングに指を当てて、そこでできた輪の奥側にヨーヨーをかけるトリックです。自分から見て、右利きなら時計回り。左利きなら時計回りにストリングを振ります。
構造を少しでも間違えると、何度振っても絶対にできないので注意。ポイントは、右利きなら人差し指が常にヨーヨーの左側にあること。そして、下から来たストリングをすべて(2本とも)人差し指で受け止めること。スマートフォンで撮影して見比べるのも手です。
指にかかってもヨーヨーにかからない場合、人差し指にストリングが当たるタイミングでは、人差し指がヨーヨーより上にあるようにします。そしてストリングが来た瞬間に、ヨーヨーの真横まで人差し指を伸ばしたまま上から押し込みます。するとストリングに勢いがついてかかります。
解説動画をじっくり見ていただくと、ヨーヨーに輪がかかる瞬間に人差し指がまっすぐ下に降りているはずです。
二人一組で練習orスタンドを利用するのも良し
感覚系トリックであり、構造を覚えるにも一苦労します。最初はできれば二人一組で練習できると良いでしょう。ストリングを巻いていない状態で、一人にヨーヨーを相手の腰くらいの高さで持ってもらい、自分はストリングを振るのに集中するというもの。
三脚や照明スタンド、適度な高さの棚があれば、一人でもこの練習方法は可能。タンスのちょうどいい高さの部分を引き出して、そこにヨーヨーを引っかけるなんて荒業もあります。
成功基準
- 確実にマウントする
- フック完成後、1周ほどいた後に直接バインドしても良い
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
- ラセレーション
- 直接つながりはないが、プラスチック・ウィップはできていればスムーズ
派生
通常のラセレーションを差し置いて、ラセレーション系で派生するトリックがもっとも多いのがフックです。ここではその一部を紹介します。
- リバース・フック
- フック1.5
- フック2.0 以降2.5、3.0、3.5…と続く
- ラセレーション・グリーン・トライアングル
- イワサワ・フック
- テンション・フック
腕への負担を減らして習得スピードアップ
プラスチック・ウィップなどと同様に、練習段階では、どうしても無駄に力を入れて腕を振り続けることになり、振りすぎて腕がパンッパンのパンになります。
できる限り腕が痛くなりにくい、筋肉にやさしい攻略法を動画化しておりますので、参考になれば幸いです。腕への負担が少なくなれば連続して練習ができるようになり、効率良く練習できるようになります。
豆知識
開発者はセンバヒデマサ氏とされており、本人の名をとって、元々は『ヒデマサ・フック』や『仙波・フック』と呼ばれていました。現在でもその呼び方で通じる人は多いです。