片手で行うラセレーション系トリックです。初めてのラセレーションか、通常のラセレーションの次に習得する方が多いかと思います。
ヨーヨーをジャンプさせてストリングをたるませるトリックのため、必ずバインドセッティングのヨーヨーを使用しましょう。上達すればメンテナンス次第でできなくもないですが、練習段階では半ば強制的に戻してしまうため、どうしても非効率になってしまいます。
外からかけるパターン(動画内ではA)、内からかけるパターン(動画内ではB)の2種類があります。どちらを練習しても構いませんが、指へのストリングのかけ方はそれぞれ違うので注意。個人的には、直感でやりやすさに差がなければ、そのままバインドにつなげて戻せるAを先に練習するのがおすすめ。最終的には、両方ともできるようになるのが理想的です。
ストリングが飛ばない時は、ほとんどの場合、手がヨーヨーの下をくぐってしまっているか、指へのストリングのかけ方が違うかの2択です。
成功基準
- 外・内どちらからかけてもOK
- 確実にマウントする
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
腕への負担を減らして習得スピードアップ
練習段階では、どうしても無駄に力を入れて腕を振り続けることになります。
しかし振りすぎると腕がパンッパンのパンになります。そこで、できる限り腕が痛くなりにくい、筋肉にやさしい攻略法をご覧ください。腕への負担が少なくなれば連続して練習ができるようになり、効率良く練習できるようになります。
派生
- コンボトリックの始動によく用いられるフーディーニ・ウィップ
- ヨーヨーを回転方向と垂直に回すジャイロ
- ワンハンド・バインドと、そのバリエーション ★
- ストリングを弾くウィップ、リジェクション・ウィップ ★
- 高難度なマウントの仕方、ダイレクト・1.5マウント ★
- タイミングがシビアな高難度技、ドロップ・イン・フーディーニ・ウィップ
★がついているものは、こちらのトリックツリーでも紹介しています。
ウィップ系というよりはラセレーション系
定義次第ではあるものの、このトリックはウィップと名がついてはいますが、どちらかといえばラセレーション系という印象が強いです。
ウィップ系は、元からできているストリングの輪をヨーヨーにかけることを指すのが多いのに対し、ラセレーション系はヨーヨーを浮き上がらせている最中に何らかの形を作ってマウントするものを指します。
ウィップとラセレーションが一緒になるトリックもありますが、プラスチック・ウィップにおいては、この定義上はラセレーション系であるといえます。タラバガニが、カニではなく実はヤドカリの仲間みたいなもんです。たぶん。
豆知識
名前でつながりがあるトリックにアイアン・ウィップと、3Aのカーボン・ウィップがあります。ウィップの種類が実在する素材で振り分けられているということです。
プラスチックよりもアイアン(鉄)の方が強そう、と思った方は正解。そのイメージ通り、一般的にはアイアン・ウィップの方が難しいトリックとされます。ただ共通点がうすい別の要素のトリックではあるので、アイアンができてプラスチックができないということも考えられなくはないです。