ストリングを放り上げてから受け止めるリリース系トリックの中で、もっとも基礎的なものですが、このままの形で応用することは少ないため、リワインドトリックリストではEXトリックとして扱っています。
最初にブレインツイスター・マウントかボトムマウントをし、全体を手前に回転(サマーソルト)しつつ、輪を利き手の手首の外側にかけます。
人差し指の輪(トラピーズ状の輪)に指を入れて大きく広げ、少しだけまっすぐヨーヨーを浮かせつつ、指をすべて離します。
輪が落下していくので、落下しきる前に再び人差し指1本を差し込んで受け止めます。この輪を受け止める動作がタム・レスキューです。
成功基準
- 指1本で輪を受け止める
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
派生
グリーン・トライアングルを作れるようになったら、好きな形からタム・レスキューにつなげてみてください。取り損なうと即座に絡んでしまうため、リスクが跳ね上がります。
また、同様にリリース系トリックの代表格、スーサイド・キャッチにも挑戦してみましょう。こちらは構造こそタム・レスキューと同じくらいシンプルなものの、輪を1回転させてからキャッチするためタイミングがシビアになり、はるかに高難度です。
豆知識
タム・レスキューの「タム」は、このトリックの開発者とされている田村佳之(タムラヨシユキ)さんのこと。2000年に開催された全国大会、UTYJ vol.2のワンハンドフリースタイル部門(現在の1A部門に相当)で優勝されています。