文字通り、グリーン・トライアングルに似た別物の形のことを指します。
形としては、デモンストレーション①の通り、トラピーズの輪に指を入れて、そこからストリングを引っ張り出せば完結する大変カンタンなトリック…というより「もはやトリックなのだろうか」という疑問すら浮かんできます。
これはトリックの流れに名前がついたというよりも、この形そのものに名前がつけられているとお考えください。トリック名ではあるものの、どちらかといえば状態を表すために用いられます。
しっかりとしたトリックとして行う場合、デモンストレーション②のやり方がおすすめ。
このトリックは、通常のグリーン・トライアングルなどのように、この形を作ること自体が目的なのではなく、この形を利用して何かをすることに焦点を当てられることが多いです。
成功基準
- 完成形を確実に見せる
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
派生
もっとも代表的な派生はスーサイド・キャッチ系へつなげること。これはトラピーズよりも輪が大きくなり、グリーン・トライアングルのようなリスクが無く、単に難度を下げて安定させることができるためです。
そのままのスーサイド・キャッチでもいいのですが、通常の方向ではなく三次元方向、つまり奥か手前のひねりを利用して、地面と水平の軌道に投げることも可能になります。
0:07~0:08の、ねじれをほどくスーサイド・キャッチ部分がフェイクGT
同様のスーサイド・キャッチで、今度はひねってない状態からあえて変形をするように投げることで、ダブル・グリーン・トライアングルにつなげることもできます。
1:58~の、トリックが該当部分
豆知識
グリーン・トライアングルと関連するという印象が強いトリックであるため、すでに見ての通り、フェイク・グリーン・という名前はそれにならってつけられています。
海外ではグリーンとの補色であるレッドを用いて、レッド・トライアングルという名称のほうが一般的なようなのですが、そこまで投稿されているトリックの本数が多くないので、この形に名前をつけるという意識がそもそもうすいような気がします。