《2024/01/18》一部トリックに別名追記

ブーメラン – Boomerang

全トリック1A(ストリングトリック)
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ストリングヒットして、そのままヨーヨーを前方(奥)へ跳ねさせて、再びストリングヒットして…と繰り返すトリックです。単純な見た目なのですが、意外とこのデモンストレーション通りの動きを再現するのは難しく、成功基準次第で難度が変化します。

まずはストリングに3回連続して当てることだけを練習し、次にヨーヨーの勢いを手前に受け止めて、しっかり吸収する動きを覚えます。詳しくは下記『理想的な動きに近づけるには』にて。

成功基準

  • 3回以上跳ねさせる

トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。

前提トリック

  • スターテイル

理想的な動きに近づけるには

ポイントは利き手を上下すること。前方に押し出そうとすると、どうしても手を前方に動かそうとしてしまいますが、ヨーヨーを受け止めるときは利き手を上に、押し出すときは下へまっすぐ動かすことで、ブーメランというトリックが本来想定している(デモンストレーション動画の)動きになります。

受け止めるたび、横から見たときにストリングが「く」の字に曲がるよう意識すると、わかりやすいかもしれません。また、行って帰ってくるときのヨーヨーの往復する時間を同じにすると、より理想的な動きに近づくはずです。

実際に、こうした理想的な動きを厳密に成功基準として定めることは難しいため、成功基準自体はゆるいものとなっていますが、できるようになったら自分で成功風景を撮影し、デモンストレーションの動きに近づけるよう練習してみましょう。

最終的に、ヨーヨーはできる限り地面と水平にまっすぐ飛び、スピードと距離を自分で自在にコントロールできるようになれば完成です。

派生

この動きと共通しているトリックの代表がボヨンボヨンです。右手と左手の上下関係は逆ですが、利き手を上下するという点は同じです。

そもそもこのように「手を上下する動きでヨーヨーを前後に動かす技術」自体が、ありとあらゆるトリックで用いられる技術です。用いずにこなせるトリックにおいても、この技術があることで、見た目がスマートになることがあります。

豆知識

上述の通り、理想的な動きをしてもらうための厳密な成功基準を定めるのが難しいトリックのため、公式の競技会やトリック検定においては採用されないことが多いです。

定めるのが難しいというより、定めた結果それをジャッジが判断するのが難しいといえるかもしれません。例えば……

  • ストリングが「く」の字になるまで受け止める→角度は何度以上?どう計測する?
  • 利き手は前後させてはいけない→上下だけしているときも超厳密に見れば前後はしている
  • ヨーヨーはできる限り地面と水平の軌道にする→どの程度?どう計測する?

こうした要素は、人によって基準がブレるため省かれます。結果として、明確な成功基準としては「ストリングに当てて3回跳ねさせる」だけが残りがちです。

自分自身でどこまで研鑽できるかが試されるトリックだと思って取り組んでみてください。

1A向けおすすめヨーヨーなど

◆この記事を書いた人

2009年ヨーヨー世界チャンピオン。
スタッフの中で最年少ながらも物怖じしない性格と、持ち前のガッツでがんばるリワインドのフロントマン。よく寝てよく食べる。2008・2009年ニューヨーク国際オープン1A部門優勝。2009年世界大会1A部門優勝。現在C3yoyodesignに所属し、シグネチャーモデル『クラウン』『クラウン.st』『クラウンTi』『ルーク』発売中。

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