《2024/01/18》一部トリックに別名追記

バレル・ロール(アトミック・ファイヤー)- Barrel Roll (Atomic Bomb)

全トリック1A(ストリングトリック)
スタイル固有タグ:

スプリット・ジ・アトムと双璧を成す、アトム・マウントの次に挑まれることが多い、ストリングトリック初心者に対する壁となるトリックです。

前へ前へと、繰り返しヨーヨーを送り出すように乗せ替える動きが特徴となっています。

まずアトム・マウントをして、ヨーヨーを前方のストリングに乗せ替えます《1》

次に、利き手でない方の人差し指をそっと上へ、利き手より少しだけ高い位置に動かします。

両方の人差し指にかかっている、ヨーヨーの上にあるストリングに乗せ替えます。この時、ヨーヨーは手前ではなく前へ(奥へ)動かすようにします《2》

ここまでで1周となります。あとはこの《1》《2》の動きを2回繰り返し、合計3周以上行います。

最後に、利き手の人差し指からストリングをすべて外して、ブレインツイスターの最後の部分と同じ要領で、ヨーヨーを遠心力を利かせつつ手前に回してキャッチすれば成功です。

ちなみに最初の乗せ替え《1》の前に、前方へアトム・サマーソルトを1回行うパターンもあります。これは文献・媒体・世代・広められた時期・エリアによって異なります。アトム・サマーソルトを含んでいるデモンストレーションはこちら

成功基準

  • 前方に3周以上、合計6回以上乗せ替えを行う

トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。

前提トリック

派生

ヨーヨーを前方に送るだけでなく、前後両方に動かして乗せ替える動作を含んだスプリット・ジ・アトムは、バレル・ロール(アトミック・ファイヤー)と同じくらい重要な基礎です。どちらから練習するかはお好みで。

豆知識

97年初代ハイパーヨーヨー世代のコアなヨーヨーファンの間で非常に有名だったトリックです。理由はスプリット・ジ・アトムの豆知識の項にて。

また、このトリック名がバレル・ロールと書かれているのを見て、同じく97年世代の方は不思議に思う方も多いでしょう。それもそのはず、当時バレル・ロールという名前のトリックは、まったく別のトリックのことを指していました。

現在、当時のバレル・ロールはTHPバレル・ロールと呼ばれています。

その理由は、現在の競技ヨーヨーの世界ではトリック名にアメリカ本土の呼称を用いることが基本となっており、こちらの方が本土ではバレル・ロールと呼ばれているためです。

ハイパーヨーヨーのトリック名は、同じアメリカでもハワイでの呼称が基本となっており、THPバレル・ロール(当時のバレル・ロール)もそれに倣っていたという説が有力です。

とはいえ別に今でもアトミック・ファイヤーで通用するので、慣れている方で呼んで問題ありません。カッコいいし。城戸は97世代ですがバレル・ロール派です。

1A向けおすすめヨーヨーなど

◆この記事を書いた人

2009年ヨーヨー世界チャンピオン。
スタッフの中で最年少ながらも物怖じしない性格と、持ち前のガッツでがんばるリワインドのフロントマン。よく寝てよく食べる。2008・2009年ニューヨーク国際オープン1A部門優勝。2009年世界大会1A部門優勝。現在C3yoyodesignに所属し、シグネチャーモデル『クラウン』『クラウン.st』『クラウンTi』『ルーク』発売中。

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