ストリングを指に引っかけてヨーヨーを持ち上げるトリックです。ヨーヨーから15センチくらい上で人差し指がかかるとやりやすいはず。
解説動画では、跳ね上げて、手のひらを上にしてキャッチしていますが、中指のそばのストリングに負荷がかかって切れやすくなったり、キャッチそのものが難しくなるため、ヨーヨーをそっとおろして、指を外して、スリーパーと同じようにキャッチするようにしましょう。
実際には、トリックというよりは、この状態そのものが形の説明として用いられることが多いです。「まずスター・テイルの形をして、そこから~」といった形ですね。詳しくは当ページ最下部の豆知識にて。
スリープしているヨーヨーをていねいに操るための第一歩ともいえます。
成功基準
- ヨーヨーを胸より上の高さに上げる
- 胸より上の高さで3秒以上スリープ
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
派生
主に、ヨーヨーに手前からストリングをかけ、そこからストリングトリックに派生します。
- ストリングの上でヨーヨーをスベらせるエレベーター
- ストリングを手前からかけるブレインツイスター・マウント
- 奥からかけるバインド
- インサイド・ループへつなげるタイダル・ウェーブ(スキン・ザ・キャット)
豆知識
2010年ハイパーヨーヨー展開時に、スーパーレベルのひとつとして収録されていたトリックです。
スリーパーができたとき、すぐできるトリックとして活躍しただけでなく、ティーチングをするプレイヤーの間では、現在も言葉で形を説明するのに使われたりもします。
「スター・テイルの形にして」と説明するところを、最初は…
「ヨーヨーを持ってない方の人差し指を出して、それをヨーヨーのちょっと上のストリングに自分側から当てて、そしたら利き手をおへその前くらいに持っていって、人差し指は顔の前」
…と説明するわけですから、一度知ってしまえば大幅省略になるわけですね。最近は「もっともカンタンなバインドはスター・テイルの逆」という説明ができるのもありがたいポイント。
城戸個人として、このトリックを制定してくださったのはマジでハイパーヨーヨーの方々のファインプレイだったと思いますし、本当にありがたいです。
名前について
タカラトミーのMUGENYOYOにて、当トリックが『クレーン』と命名されており、元の名前と同様、直感的にわかりやすいため、2022年6月14日に別名に追加しました。