とても複雑な形を作る、ピクチャートリックと呼ばれるジャンルの技のひとつです。
実はタワー(東京タワー)とブランコ(ロック・ザ・ベイビー)の合体技であり、初心者向けのトリックを着実に積み重ねてきた人は、すんなりとクリアできることもあります。
手順もほとんどそのままで、タワーを作ったあと、頂上部分に親指も入れて上下をひっくり返し、人差し指と親指でストリングを広げてブランコにすれば完成です。
成功基準
- 形を確実に見せる
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
どうしてもできない場合
手が小さい人や、ストリングが短い人は、どうしても不利な技になります。以下の2点に注意して、形を作ってみてください。
- ストリングを長めにする
- タワーはできるだけ小さく作る
派生
サイド・スローから行い、スパイダー・ベイビーが完成したあとストリングを引っ張るとスパイダー・ベイビー・ロックになります。
豆知識
スパイダー・ベイビーという技名は「蜘蛛の赤ちゃん」という意味。
このトリックはハイパーヨーヨー第1期(1997~2000年)展開当時、コロコロコミックで掲載された橋口たかし先生の読み切りヨーヨー漫画『燃えろ!スピナー』で複雑なトリックの象徴として描かれたことで、星やタワーのようなシンプルな形ではないにも関わらず、当時の世代では有名になりました。
そのできあがりの独特の形と名前の雰囲気から、ネットミームになったこともしばしば。中村名人本人も、自身を象徴するトリックとして度々披露しています。
ちなみに『燃えろ!スピナー』は、その後同誌で連載となった『超速スピナー』の単行本に収録されました。
『超速スピナー』は、現在もWEB漫画サイトの週刊コロコロで読むことができます。『燃えろ!スピナー』の回は番外編1~2に掲載されています。