体の正面でブレイクアウェイからアラウンドをして、さらに正面でスリーパー状態をキープ。5秒以上スリープしたら戻します。
正確に表記すると『サイド・アラウンド・ザ・ワールド・スリーパー』なのですが、長いので省略しています。
基本トリックの中でインサイド・ループ(ループ・ザ・ループ)と並んで…いや、人によってはそれ以上に難しいかもしれないですね。初心者の壁を超えて鬼門。すんなりできた方は誇っていい。バインドヨーヨーであれば比較的カンタンにはなるので、まずはそれで挑戦してもいいです。その後のサイド・バインドが難しいので、まずはキャッチを無視して、まっすぐ投げられるかどうかだけで。
特にルーピングヨーヨーでは相当難しいので、ウイングシェイプのビギナー向けヨーヨーを選ぶのがおすすめ。逆にもうすでに完璧だという方はルーピングヨーヨーでトライしましょう。
前提トリック
成功基準
- 1周後、静止して5秒以上スリープしてからキャッチ
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
途中でスリープが止まってしまうときは
このトリックはアラウンドとブレイクアウェイとスリーパーの集合体です。常に3つのトリックを反復しましょう。特に重要なポイントを引用しておきます。
最後までスリープを保たせるコツは、ヨーヨーをまっすぐ投げることです。
スリーパーでもそうでしたが、ヨーヨーは強く投げることよりも、まっすぐ投げることの方が重要です。まっすぐ投げて、まっすぐ回す。至極シンプルだからこそ、これが難しいんですよね。
まずは弱めでもいいのでまっすぐ投げること。遠心力は弱く投げたあとでもかけられるので、とにかくていねいに投げること。右・左のどちらにヨーヨーが傾いてしまっているかを毎回確認し、次に投げるときはその逆に傾けるように投げて、少しずつ調整していきましょう。
アラウンド・ザ・ワールドの解説ぺージより
あとはヨーヨー選びや、メンテナンスも重要になってきます。
冒頭に書いたとおり、ビギナー向けのヨーヨーであればウイングシェイプがおすすめ。ストリングは短めにして(おヘソくらいまでの長さ)、新品を使いましょう。
豆知識
アメリカヨーヨー協会では、このトリックがSide Throw(サイド・スロー)という名前になっているそう。元々は、アメリカヨーヨーミュージアムがあり、Gentry Stain選手など世界チャンピオンも輩出したヨーヨークラブがあるBird in Handが制定したそうです。
日本ではサイド・スローといえばブレイクアウェイの投げ方から直接正面で横にスリーパーする形をとることをいいます。トリック名の地域差ですね。