ルーピングトリックの始まり。ビギナー向け基本トリックの最難関です。ヨーヨーブーム時には、トリック検定会・認定会で数多の初心者のハートを折ってきました。
定義と難度で見れば、初めてのルーピングトリックはフォワード・パスかアラウンド・ザ・ワールドだと思われるかもしれませんが、実際に体感として、ルーピングの根幹であるヨーヨーを返す動作はここから始まります。
体の正面で、まずは1回返してキャッチするところからスタート。最初は偶然でしかできないところから、連続で挑戦していくことで、徐々に複数回安定して当たり前にできていくようになります。ルーピングは1つ1つの構造が単純でも、習得するまでに根気がいるトリックが多いということを存分に匂わせてきます。
とはいえ、近年はルーピングヨーヨーも初期状態で高性能なものが増えたため、ちゃんとルーピングヨーヨーをもって挑戦すれば、昔ほど苦労はしないはず。大切なのは諦めない心と適切な道具です。すぐできた人はラッキー。
成功基準
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
まったくできる気がしないときは
ループにはNG行動(やってはいけないこと)が複数存在し、それをひとつでも行ってしまっていると、まったくループができません。
特にルーピング専用のヨーヨーを使っていないのは、もっともよくある失敗の原因です。必ずルーピングヨーヨーを使いましょう。
以下の2つの動画で、NG行動とコツをおさらいできます。
最速で習得するには
正直なところ回数を重ねるのが一番。わからなくても、とにかく何回も投げて手首を返す感触を身に着けます。しかし、ただ闇雲にやるのではなく、考えながら回数を重ねることが重要です。
まずはこのコツまとめ動画を2本ご覧いただき、使用ヨーヨー、ストリングの長さ、投げる方向と返す方向、力加減、ヨーヨーの傾きまで。すべておさえておきましょう。
特にヨーヨーの傾きはとても重要。動画の通り、右利きなら自分から見て時計の1時、左利きなら11時の方向にヨーヨーが常に傾いているようにします。最初のフォワード・パスの時点で、腕の動きはまっすぐで、ヨーヨーだけほんのり傾けて投げられるようにして、次に1回でもその傾きを意地しながら投げられるように練習できると理想的です。
ほかにもインサイド・ループのコツを解説した当店の動画はこちら。
インサイド・ループのおさらい
解説動画は大量
あまりにつまづく初心者が多く(たぶんリワインドのスタッフも全員苦しみました)、少しでも同じ苦労をする初心者の負担を減らしたいという想いをもったプレイヤーが多いのか、解説動画の数は基本トリックの中でも相当多いほうです。
動画ごとにアドバイスの内容が違うこともありますが、個人個人に合ったアドバイスというのは必ずしも同じではないため、自分がやりやすいと思ったコツにならうようにしましょう。
SHU TAKADA Channel(YouTube) ほかYouTubeでインサイド・ループで検索
派生
インサイド・ループを応用すると、だいたいのメジャーなルーピングトリックの派生へつながります。
- 体の外側で回すアウトサイド・ループ(アストロ・ループ)
- 逆回転かつ下で回すホップ・ザ・フェンス
- 頭上で逆回転で回すバーティカル・パンチ(バーチ)
- 正面で逆回転で回すパンチング・バッグ(リバース・ループ)
- 両手で行うダブル・ループ(ツーハンド・インサイド・ループ)
豆知識
シンプルなビギナートリック向けであるため、タイムアタックやエンデュアランス(耐久)などでよく競われることも。
当店スタッフのアルちゅんは、連続1万回の記録に挑戦しています。
インサイド・ループの形を保ちながら、途中でサイドワインダーをはさむという超高等テクを使い、体力とストリングの寿命が続く限りキャッチせず連続でループするというもの。結果は動画で。
また、昔の世界大会ではループをしながら徒競走をするという競技が存在していました。ハイパーヨーヨーのブーム立役者でおなじみ中村名人は、実際に1997年にワンハンド部門で15.7秒の記録を出し優勝しています。
その競技を再現した動画はこちら。