インサイド・ループ(ループ・ザ・ループ)と逆回転で行うルーピングトリックです。より正確に、100%逆といえるのはパンチング・バッグ(リバース・ループ)の方なのですが、難度が大きく変わるため、このホップ・ザ・フェンスの方が先にトライすることになります。
下へヨーヨーを返す動きなのですが、実際には少し奥へとヨーヨーを落とすのが重要なポイント。解説動画を参考に、ヨーヨーの着地地点が利き手より奥の地面になるようにしましょう。やみくもに返して狙うのではなく、力を入れるタイミングと、力を入れる方向で着地地点が決まります。
また、インサイド・ループと同じく、右手ならヨーヨーを時計の1時の方向、左手なら11時の方向に傾けるのも忘れずに。
成功基準
- 1回以上
- その後3回、5回、10回以上連続に挑戦
- トリックリストや検定によって回数が変動
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
最速で習得するには
実は構造としては、ホップ・ザ・フェンスはアウトサイド・ループと同じトリックです。コツも同じで、手首の返し方は、返すというよりひねるようにしましょう。
また、もうひとつホップ特有のポイントとして、軌道をコンパクトにし過ぎないのもポイント。少し軌道がふくらむくらいの方が安定します。ヨーヨーが手を引っ張ってくれる勢いを感じて、手とヨーヨーの間隔が広くなるようにしてみてください。
詳しくは、こちらの解説動画をご覧ください。ほかにも理想的な姿勢、腕の曲げ方も紹介しています。
派生
両手で行うとツーハンド・ホップ・ザ・フェンスとなります。ミルク・ザ・カウという名前でも有名で、略して「ミルク」と呼ばれたりします。英語で「牛の乳搾り」という意味ですね。
また、ツーハンド・ホップの中でも、両手で同時にホップを行うものを、ドラムロールと呼ぶことも。これは2010年ハイパーヨーヨー展開時、マスターレベルという最終のトリックリストで登場したものです。
豆知識
「最速で習得するには」で解説した通り、構造としてはアウトサイド・ループと同じトリックです。ホップ・ザ・フェンスの位置をそのままで、体の位置を180度変えていけばアウトサイド・ループにスムーズに移行できます。
一応、原理的にはインサイド・ループができない方でも可能ですので、ループが苦手な方でも、先にこちらを練習してみるのもありです。
というより、ホップ・ザ・フェンスの方ができるようになるとラクです。ループは常に重力に逆らい続けるのに対し、ホップは重力を利用して勢いをつけられるので、ただずっと続けるだけならホップに軍配が上がります。
また、1Aにはイーライ・ホップというトリックが存在しており、略称もまったく同じ「ホップ」です。基本的には両方のホップが同時に文脈で登場することはないのですが、混同されないように、こちらのルーピングの方は「ミルク」とか「片手ミルク」として分別することもあります。