レボリューションやフリーズ・ブレスのように、ヨーヨーを主動に行うスラック系トリックです。
スラック・トラピーズやジェイソン・スラックは、ストリングを手で振る形になっていましたが、ユウキ・スラックはトラピーズからストリングをつまんだあと、ヨーヨーを回すことでストリングがたるみますので、それを利き手の人差し指で取ります。
これを逆回転でも同様に行うのですが、ここでも終始ストリングはつまんだままで、最後にトラピーズに戻るまで離しません。ヨーヨーとつまんでいる指との距離が広がると絶対に成功しないので、思いのほか強めの力でつまみましょう。
常に、ヨーヨーが動いてからストリングが後を追って動き出すという意識も忘れないこと。1個1個ゆっくりやるよりも、ある程度動きを把握したら思い切って続けてやってみると、意外と動き出したりします。フック等ほどではありませんが、ユウキ・スラックもなかなかに感覚系のトリックです。
回転回数の覚え方
ヨーヨーを回転するのは、最初だけ1回転。あとはずっと3回転です。ストリングを押し出す方向に3回転して、輪を利き手の人差し指で受け止めます。回転する度に「1・2・3、1・2・3…」と口ずさんでも良いでしょう。
- 手前に1回転…あとはずっと3回転
- 奥へ3回転
- 手前に3回転
- 奥へ3回転
- 手前に3回転…以降3回転ずつを繰り返し!
成功基準
- 2往復以上
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
豆知識
開発者はユウキ・スペンサー [Yuuki Spencer] 氏とされており、トリック名も彼の名前から名付けられています。ユウキ・スラックが広まったのは2002年世界大会で、彼のA部門(現在の1A部門)優勝フリースタイルで終盤に登場し、会場を大いに沸かせました。
当時はまだ日本では第1期ハイパーヨーヨーが終了してから1年ほどであり、まだバインドヨーヨーのノウハウが広まりきっていない、いわゆるバインド黎明期であったことから、こうしたスラック系を織り交ぜた彼のフリースタイルは革命的であり、その後のヨーヨーシーンにも大きな影響を与えています。
該当部分は02:38から。