《2024/01/18》一部トリックに別名追記

ウーキー・ファウンテン(ホップ・ラップ・ファウンテン)- Wookiee Fountain (Hop Wrap Fountain)

全トリック2A(ルーピングトリック)
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2Aの登竜門!ホップ・アーム・ラップホップファウンテンで上げていくトリックです。

ホップからバーチへは、ホップの回数が5回くらいで変形できると理想です。

ホップ・アーム・ラップの基本的な解説はツーハンド・ラップの始め方講座(1~4)の第4回 “ウーキー1回からキャッチまで”をご覧ください。

早い人は数日で習得できる方もいますが、多くの方は数か月~数年単位で練習して習得するほどの難関トリック。ホップに始まりラップの練習も少しづつこなしていけば、必ずできる日が来るはず。諦めずにがんばりましょう!

成功基準

  • クロス・ラップをしながらホップ→バーチへ持っていく

トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。

前提トリック

ウーキーを想定した片手ファウンテンを練習

このトリックでは、ファウンテンの上げ方が片手の時と少し異なります。腕を縦に90度曲げて上げるのではなく、腕を90度横に寝かせて行います。練習方法としては、まず利き手のヨーヨーの回転を止めた状態でクロス・ラップの状態にし、利き手でそのヨーヨーを掴みます。掴んだ状態で、利き手でない方の手でホップ・ザ・フェンスをし、そのままファウンテンで上げていきます。この腕に制限をかけた状態でのファウンテンができれば、ウーキー・ファウンテンでも上げられるようになります。クロス・ラップをしている方は、手首の位置でストリングがキープできていればOKです。

リスト・クロス・ファウンテンの練習も効果的

リスト・クロス・ファウンテンで利き手が上の場合、利き手でない側の上げ方がウーキー・ファウンテンの上げ方と近い形なので、リスト・クロス・ファウンテンを先に練習するのも有効です。すでにできる方は、その感覚でウーキー・ファウンテンを上げていくと良いです。

体と腕との距離(間隔)に注意

腕が伸びているとファウンテンが上げられないのはこのトリックでも言えることです。さらにクロス・ラップも加わるので、ストリングが絡んだりして余計に上げにくくなります。最初に直面する失敗のパターンだと思われますが、腕と体が離れていってしまうことが原因です。ですので、腕と体と距離感をキープしたまま上げるようにしましょう。前述したヨーヨーを掴んで上げる方法は、この距離感を覚える練習にもなります。

正面ではなく横にずらして行う

ウーキー・ファウンテンは正面でやるのではなくて、ちょっと横に体をずらして行うようにしましょう。よくあるミスのひとつに、ホップを正面でやることで、ヨーヨーが体に当たってしまうことがあります。ほとんどのアーム・ラップ系トリックに共通することですが、利き手側の体の横に空間を作り、その空間で回すのがコツです。右利きの場合、左手首が右肩の前に来るぐらいがちょうど良いです。

どうしても上がらない場合はペンで丸を描こう

まずペンを用意します。筆記用具のペンです。ホップする方の手でペンを持った状態でクロス・ラップをします。ペンを持っているのが左手なら、反時計回りに回しながら(ペンで円を描きながら)その勢いでラップを回します。そのまま上げていってみてください。この円を描くやり方が、ホップのファウンテンを上げるやり方と同じなので、感覚を掴みやすくなります。
同時にクロス・ラップを上げていく時、ラップを回すのが甘くなってヨーヨーが止まってしまうことがよくあります。ペンを持った状態でやってみると、ラップの回しが甘いとペンに手が引っかかってしまうので、クロス・ラップがしっかり回せているかどうかの指標にもなります。引っかからないように円を描きましょう。
この方法で、利き手のラップをしっかり動かした状態で、ファウンテンを上げていく練習にもなります。

屈伸運動で最後のひと押し

これまでのコツでファウンテンが上がっていきそうな所まで来たら、最後のコツ、ヒザを使いましょう。最初少ししゃがんだ状態から、だんだんヒザを伸ばしながら上げていきます。低い位置から始めることで、縦方向のトリックスペースが確保できるだけでなく、体を動かす際に余裕ができます。

パンチ軌道からバーチへ移るためのコツ

パンチング・バッグくらいの位置まで上がるようになってから、その先のバーチへ移るところが難しいポイントです。一旦この段階まで来たら、バーチのかける練習をしてみましょう。利き手でない方でバーチをやり、1回クロス・ラップをやってほどくのを1度やってみましょう。これは上でトリックをやる感覚を先に掴んで、パンチとバーチをつなげていくという方法です。

右手と左手との間隔の目安

トリック中の右手と左手の間隔の目安は、前述したヨーヨーを掴んで練習する方法の時の、掴んでいるヨーヨーを離した時ぐらいがちょうど良いです。間隔が近すぎるとヨーヨーが体に当たってしまったり、当たりそうな状態だと上げようとすることもできなくなったりして、別の気にする要素が入ってしまうため、なるべく気にしてしまう要素を無くしていくのが大事です。

ホップが前に飛ばない人は

ホップが体の下へと潜り込んでしまったり、なかなか前へ飛ばない場合、考えられる大きな理由は2点。
①腕が体から離れてしまっている。
②手首を動かせていない。

まず①に関しては、前述のヨーヨーを持って行う練習方法で身につけること。そして②に関してはペンを使った練習方法でコツを掴むのと、普段からホップを手首で返す習慣をつけるのが大事です。

レア例:ストリング同士がぶつかる場合の対処

レアケースですが、ストリングがもう一方のストリングに追いついてしまう場合、ラップしている方の手は無視して、ファウンテンをとりあえず上げるという力技で解消できるかもしれません。ファウンテンを上げる時に(最小限)腕は動きますが、腕が動く力と、利き手を少し添えるぐらいの力加減でラップを回しましょう。ホップと同時にラップも回そう!と必死になってしまい、だんだん追いついてしまいます。よって、まずファウンテンを上げるほうに集中すると良いと思います。
結論としては、ラップ側に集中しすぎている意識をホップ側に移すと直る可能性があります。

派生

  • 飛竜昇天破

豆知識

以下、このトリックのYouTubeのコメントから抜粋。

そういえばこのトリックの「ウーキー」という名前ですが、もともとハイパーヨーヨートリックスの「ウーキー・コースター」という技名が語源だと言われております。しかし、そもそもなぜウーキー・コースターがウーキー・コースターと名付けられたのかがわかっていません。 ウーキーという響きで連想されるのはスターウォーズのウーキー属。となると英語のスペルは「Wookiee」となります。しかしハイパーヨーヨートリックスには「Ookii」と書かれているのです。そしてOokiiで検索しても、まったく文献や資料が出てきません。 誰なんですかハイパーヨーヨーでOokii Coasterって名付けた人は!そしてどうか!語源を!教えて!!!!! 《城戸》

2A向けおすすめヨーヨーなど

◆この記事を書いた人
荒牧淳(アル)

1997年にヨーヨーを始め、1998年の第3回ジャパンチャンピオンシップ・チームプレイ部門で全国優勝を果たす。個人では3Aをメインスタイルとし、2001年世界大会でツーハンドトラピーズを世界で初めてステージ上で成功させ3位入賞。2003年世界大会では準優勝に輝いてる。2016年からはリワインド渋谷店スタッフとして店頭に立っている。

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