3Aで最も有名なトリックなひとつで、ベルベット系トリックの基本形。
まずはベルベット・マウントをできるようにしましょう。
マウントの状態では両手が前後に位置しているはずです。ベルベット・ロールは、マウントから手を入れ替えながらブレイン・ツイスターとは逆回転に回していきます。
前(自分から見て奥)にある手を、ヨーヨーをサマーソルトさせながら手前に持っていきます。手が前後逆になるので、入れ替わって前に行った手を、再びヨーヨーをサマーソルトさせながら手前に持ってきます。すると元のベルベット・マウントの状態に戻るので、これを1回とカウントします。
ベルベット・ロール習得のためには3回以上できるようにしましょう。
回す度にストリングが指に巻かれていくので、ストリングの長さにもよりますが数回やると詰まってしまいます。(1Aのバレル・ロールのような状態です)
ベルベット・ロースは派生も多く、ベルベット・コンボと呼ばれるような連続技のベースにもなりますので、しっかりと練習してぜひ習得しましょう。
成功基準
- 3回以上
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
ヨーヨー同士の衝突を防ぐには
おそらく練習し始めてまず感じるのは、ヨーヨー同士が衝突しやすいこと。これはサマーソルトの勢いがつきすぎてしまうことで起こるので、回したヨーヨーをピタッと止める練習をしましょう。また、前後の手の間隔を広く取ることも、衝突を防ぐ方法のひとつです。
派生
豆知識
1990年代後半にマーク・マックブライド氏が考案し、当時アメリカのヨーヨー専門誌にやり方の説明文とイラストだけが公開されました。
3Aというスタイルがない時代に2個のヨーヨーを使ってストリングトリックを行うという斬新さと難解さが話題になる一方、できる人がいないため、やり方を見ながらトライしても「これで合ってるかどうかわからない」という状態でした。
ネットも今ほど普及しておらず「こういうトリックがあるらしい」「これで合ってるらしい」という口コミは海を越えて世界中に広がっていきました。3Aがひとつのスタイルとして確立するにあたり、非常に重要なトリックとなりました。
記録に残る限りでは、THP-JAPANメンバーの横田剛氏が1999年世界大会AA部門にて、世界で最初にベルベット・ロールを大会中に披露しています。