トラピーズからホップを経て1.5マウント、ダブル・オア・ナッシングと作り、最後も跳ね上げて直接トラピーズに変形して戻すというトリックです。
トラピーズの次のマウント、つまり手を交差した状態での1.5マウントがもっとも難しいポイント。まずはここは手を交差させずに、ヨーヨーを直接人差し指の上に飛ばしてから交差してマウントしましょう。そこから徐々に手を交差する形に近づけます。
ホップの高さは、解説動画では頭の高さを越していますが、最小限で問題ありません。詳しくは豆知識にて後述。
成功基準
- トラピーズの次は、手を交差した状態でマウント
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
- 1.5マウント
- ダブル・オア・ナッシング
- イーライ・ホップ
派生
クイジボでヨーヨーをほとんど跳ね上げず、できる限りその場の高さで行うバージョンのことを、イナーティア [Inertia]と呼ぶことがあります。
天地(上下)逆の動きで行うことも可能。この場合アンダー・クイジボとなり、どちらかというとホップよりブーメランに近い構造のトリックになります。
豆知識
1990年代にTaylor Whitley氏が開発したとされています。元々は世界大会の規定トリック予選に登場していたトリックであり、その時は乗せ替えの度にヨーヨーが頭の上を越すことが成功基準とされていました。より完成度を高めたい方は、この基準で練習してみても良いかと思います。
クイジボ [Kwyjibo]という言葉は、アメリカのコメディアニメ番組『ザ・シンプソンズ [The Simpsons]』に登場した意味のない(元々英語にない)言葉。この言葉は後に作中で、
“A big, dumb, balding North American ape with no chin and a short temper”.
‥日本語に訳すと大柄で、短気で、顎のない短気な北アメリカの大猿」という意味が後付けされました。特にこのトリック自体と関連性は見えません。
ちなみになぜ『Kwijibo』という表記・別名もあるのかというと、当時のアメリカのヨーヨーフォーラム(インターネット掲示板)でこのトリックのことを投稿したのが、ユーザー名『Kwijibo』さんだったとのこと。当時のスペルミスがそのまま名前としてつけられ、ヨーヨーとしてのクイジボはアニメを元ネタにするのか、掲示板の初出を元ネタにするか、というのは地域差があるようです。この由来はYoYo Wikiを参考にしています。
アメリカヨーヨー協会が公開している動画ですと、タイトルに『Qwijibo』『Quijibo』の表記も見られますが、こちらの別名の由来は不明。