ヨーヨーを前に投げるトリックです。
手の形が、ボールを投げるときとはまったく違うので、そこだけ注意すれば大丈夫。ヨーヨーがうまく前に飛ばないときは、最初の手の形(ヨーヨーの握り方)をもう一度よく見てください。
このトリックはルーピングトリックという、ヨーヨーで円や弧(アーチ)を描くトリックに発展していきます。代表的なものがアラウンド・ザ・ワールドやインサイド・ループ(ループ・ザ・ループ)です。
成功基準
- 正しく投げる
- 手のひらを上に向けてキャッチ
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
返ってこないときは
前に投げたヨーヨーがどうしても返ってこないときは、以下の手順でやり方を確認しましょう。
- もう一度、最初のヨーヨーの握り方を確認しましょう。あっていると思っていても、必ずもう一度です。この握り方が違うだけで、ヨーヨーに勢いがついて返ってきやすくなります。
- 投げる直前に手の形がひっくり返ってしまっている可能性もあります。自分の手の形をカメラにとったり、家族や友だちに見てもらいましょう。動画に撮って確認するのもおすすめ。
- どうしても振ったときに握り方(握る向き)が変わってしまう場合、まずはゆっくりやってみましょう。
- 握り方があっているのに返ってこない場合、もっと力を入れてヨーヨーを投げます。自分の胸の高さくらいでストリングが伸びきるとベストです。
- まったく戻ってくる気配がない場合、そのヨーヨーはバインドセッティングのヨーヨーか、オイルメンテナンスが必要なヨーヨーである可能性があります。ビギナー向けヨーヨーか、ルーピングヨーヨーを選びましょう。
キャッチができないときは
最後の手の形は、手のひらが上向き。これは正しい向きで直接ヨーヨーをキャッチするためで、ふつうボールをキャッチする向きとは違うので、慣れないうちは違和感があるかもしれません。
でも手のひらが上向きでないと、巻き方が逆になってキャッチの瞬間ヨーヨーが弾かれてしまったり、中指がグイッと引っ張られてストリングに負担がかかります。慣れればどちら向きでもキャッチできるようになりますが、必ず手のひらは上向き。
投げたら確実に返ってくる、でもキャッチがうまくできない!というケースも多いです。そんなときは、投げる瞬間からキャッチをするよう意識します。
というのも、ヨーヨーからストリングが伸びきってからキャッチしようと構えると、返ってくるまで時間はあっという間なので、間に合いません。
そのため、投げられたから次はキャッチの準備、という風に段階を踏むと、なかなかうまくできません。ヨーヨーが手から離れた瞬間に手のひらを上向きにしましょう。
ちなみに、手を離す位置は腰の高さくらいになりますが、その位置からキャッチするまで、手の高さを変えないのもポイント。ヨーヨーはストリングを伝って返ってくるので、そのヨーヨーを追いかけてしまうと、逆にヨーヨーが想定外の方向に飛んでいってしまいます。
なぜかヨーヨーが上に飛んできてキャッチできない、という方は要注意です。
派生
- 実は投げる向きが逆バージョンのスローダウン
- 投げたヨーヨーをそのまま体の横で回すアラウンド・ザ・ワールド(世界一周)
- 返ってきたヨーヨーをキャッチしないインサイド・ループ(ループ・ザ・ループ)
- 変わり種フォワード・パス+グラビティ・プル
派生
ヨーヨーを特定の方向にめがけて投げる、ということで的あて系のゲームに使われることがあります。当店スタッフが定期的に行っているイベント、愛知ヨーヨーまつりでその様子が映っています(0:32から)。