見たまんまユーフォーみたいな動きをするトリックです。動きというよりは漂うって感じかも。初めて見たとき、このグルルルルっていう回転から「ホントに戻ってくるの?」と驚いた方も多いのでは。
ストリングのヨリ調整に使えるトリックとしても有名で、自分から見て右に投げればヨリがキツく、左に投げればゆるくなります。指から外さなくても良くなるので、ワインダーと同じく大幅な練習スピードアップにもつながります。
ヨリがゆるくなると、ストリングからヨーヨーが外れて落ちることがあるので注意。
バインドセッティングのヨーヨーでヨリ調整をしたい場合、同様の原理で行うストリング・ツイストやミニ・サイドワインダーがおすすめ。
成功基準
- 左右両方、続けて成功させる
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
ナナメに投げられない場合
ナナメに投げるコツは、最初にちゃんとナナメ(45°~地面と水平になる角度でOK)に持つこと。次に、じっくりヨーヨーを見続けること。投げるとなぜかヨーヨーがまっすぐになってしまうという方は、途中で必ずヨーヨーの姿勢を変えてしまっています。
明らかに途中でナナメからまっすぐにしてしまっているのはわかるのに、なぜか投げるときに直せない…という場合、おそらく力み過ぎているので、まず優しく投げるようにしましょう。慌てて強く投げないこと。
また、ナナメに投げている途中で、パワー・スリーパー(シャーク投げ)と同じ要領でストリングに手を当てると、短い距離で素早く、勢いをしっかりつけられます。以下の動画をご覧ください。
派生
このフライング・ソーサーを、人差し指を使わず片手だけで行うとラトル・スネークというトリックになります。ラトル(Rattle)とは赤ちゃんをあやすガラガラのおもちゃのことで、正確には水平回転中にストリングをズボンに当てて「バチバチバチバチ!」と音を立てるガラガラヘビを模したトリックです。
同じ原理でヨリ調整が可能なトリックに、サイドワインダーがあります。サイドワインダーはガラガラヘビの一種、ヨコバイガラガラヘビの英名です。
他にも同じ原理のもので、冒頭でも書いたように、バインドヨーヨーでヨリ調整を行う場合はストリング・ツイストやミニ・サイドワインダーがおすすめ。もっと時短したいなら、少し難しいバインド・サイドワインダーというトリックもあります。
豆知識
フライング・ソーサー(Flying Saucer)は、英語で「空飛ぶ円盤」という意味であり、ユーフォー(Unidentified Flying Object = UFO)と同様に未確認飛行物体のことを指します。
本物のユーフォーに負けず劣らず(?)不思議な動きをするトリックであり、他人にヨーヨーを見せるときは、できるだけ水平状態を長くキープして、ちゃんとキャッチすれば結構喜ばれやすいトリックだったりします。
ただし、その時に左に投げるとヨリが一気に弱まっていってヨーヨーが外れて落ちることがありますので、あらかじめ少しヨリを弱めにしておいて、右に投げるようにしましょう。
ハイパーヨーヨー展開時でもトリックリストに入っていることが多く、認定会(検定会)では「2秒以上回す」という基準になっていた時期もあり、認定中にヨーヨーが落下するシーンもちらほら。ヨーヨーはナナメに落ちたり水平に落ちたりする(プレイ中に手でほとんど触らない面からの落下)には弱いので、注意しましょう。