左右のストリングが交差するキンクの状態で、なおかつストリングでストリングを支えながらトラピーズをするトリックです。
まずはツーハンド・サイド・スリーパー。どちらかのストリングを軸にして、もう片方のストリングをその軸の周りのぐるり回し、互いのストリングが交差する状態にします。両方のヨーヨーの付近のストリングを持ち上げ、イージー・ツーハンド・トラピーズにような状態にします。(実際の構造は全然違いますが、見た目が近いという意味で。)
手をパーにして、中指から中央へ出ているストリングをA、中央からヨーヨーへ出ているストリングをBとした時に、自分から見てAが奥、Bが手前に来るようにします。Bが親指の付け根あたりに乗っていると良いでしょう。
親指をBのストリングの上に置き、Aのストリングを下から引き上げます。するとAとBのストリングが十字になる箇所ができます。ここを支点にして、ヨーヨーをBのストリングへトラピーズ(マウント)します。これを左右対称に行い、2個の同じタイミングで乗せます。指を使わずにストリングの交差を利用して乗せるのがポイントです。
マウントを外し、最後はストリングがからまらないように気をつけながら巻き戻してキャッチ。
成功基準
- 中央が交差してキンクの状態にする
- 同タイミングでトラピーズ
- 指を使わずにストリングの交差を利用して乗せる
トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。
前提トリック
トラピーズは同時タイミング
キンクの形を作り、トラピーズを乗せる時は完全に同じタイミングで行いましょう。ストリングの長さが左右均等でないと、同じタイミングで振っても時間差が生じてしまうので、トリック全体が左右均等になっているか確認しましょう。
キンク状態でなくてもできる
ストリングが交差するキンク状態で行うトリックですが、別のバリエーションとして、キンクをせずに行うこともできます。そちらのほうがやや難易度低め。
派生
スイッチバック・トラピーズなどのトリックに派生することができる他、フリースタイルをやるようになると、繋ぎ技としてスイッチバックの要素が必要となる場面が多くあります。
豆知識
2003年世界大会3A部門の予選の規定トリックのひとつとして出題されたのが、広く認知される最初のきっかけでした。キンクの要素を上手く取り入れた2つのバケットを作るトリックです。ちなみに、o’はofの短縮形なので、バケッツ・オブ・キンクという意味。