2025.10.2:個別の解説ページを追加

ロケット – Sky Rocket

その他・特殊
スタイル固有タグ:

ストリングを指から外して、ヨーヨーを空中に打ち上げるように投げます。現在に至るまで、ヨーヨーパフォーマンスのフィニッシュでもよく用いられる派手なトリックです。

トリック検定で採用されている場合、安全性を考慮して、たいていの場合はキャッチは両手でよい ※通常は片手のみ という変わった条件が設けられています。

ただ外すだけでなく、ヨーヨーがスリープしている間に外す必要があり、これが初心者の方にとっては大きな壁になることもしばしば。引っ張っても戻らないバインドヨーヨーならいざ知らず、通常のビギナー向けヨーヨーでは、外そうとしている最中に戻ってきてしまいがちです。

しかし、「ヨーヨーをふらつかせず、ていねいに扱う練習」になったり、「フィンガーホールをスムーズに作る練習」になることで、フィンガーホールの付け忘れによる事故を防ぐ効果もあるため、覚えておくと上達スピードが上がります。

コツは、最初のスリーパーをまっすぐ、なおかつ弱めに投げること。そして、なれるまでは低く空中に投げましょう。自分の肩の高さくらいまでが、最初はキャッチしやすいはず。

また、外したあとはあわててすぐ投げようとせず、1秒待ってヨーヨーと姿勢を落ち着かせてから、やさしくまっすぐ上に投げてください。

成功基準

  • スリーパーをしてから、フィンガーホールを指から外す
  • 打ち上げたヨーヨーの高さが、自身の身長(頭の先)を超える
  • キャッチは両手でもよい
  • キャッチ時、ストリングが15cm以上余らない

トリックを習得できたかどうかを判断する目安です。トリックリストや競技会によっては、成功条件が異なる場合がありますので、検定を受ける際などはルールを事前に必ず確認しましょう。

前提トリック

バインドヨーヨーの場合

引っ張っても戻らないバインドヨーヨーでロケットを行う場合、前提トリックにリバース・トラピーズが追加となります。

派手だがリスキーなやり方も

ロケットには危険なやり方が存在します。

通常はデモンストレーション映像の通り、ストリングを上に持ち上げてヨーヨーを空中に投げるやり方ですが、そうではなく、ヨーヨーの回転の勢いでそのまま空中に打ち上げる方法となっています。

操作を誤ると超高速でヨーヨーが飛んでいくため非常に危険なのですが、その派手さから、まれにヨーヨーパフォーマーなどプロの方がこの方法でロケットをしていることがあります。

※0:51~が該当箇所

派生

キャッチする場所を足の下や背中にしたり、手ではなく帽子や箱に入れるといった派生が可能です。

他にも、応用すると以下のトリックができます。

豆知識

ロケットを極める人のために、ロケット専用ヨーヨーが開発されたこともあります。詳しくはロケット・イントゥ・ザ・ポケットのページで。

そんなロケットですが、ハイパーヨーヨーでは第一期ベーシックレベルの4級のトリックとして登場。当時は練習に熱が入るあまり、地面にヨーヨーを落として壊してしまう子もいたとか。私です。

英語圏では、スカイ・ロケット [Sky Rocket] という呼び方が一般的。

◆この記事を書いた人

2009年ヨーヨー世界チャンピオン。
スタッフの中で最年少ながらも物怖じしない性格と、持ち前のガッツでがんばるリワインドのフロントマン。よく寝てよく食べる。2008・2009年ニューヨーク国際オープン1A部門優勝。2009年世界大会1A部門優勝。現在C3yoyodesignに所属し、シグネチャーモデル『クラウン』『クラウン.st』『クラウンTi』『ルーク』発売中。

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